ドラマ【アンナチュラル】8話の百合シーンは?遥かなる我が家

アンナチュラル

ドラマ【アンナチュラル】8話感想&ネタバレ

今回は10体の焼死体を解剖する事からスタートしました。

8話のタイトルは”遥かなる我が家“災害や事故で無縁仏になったり、身元不明になったらどこに帰るのか?というような事がテーマだったようです。

 

ストーリーの中で東北大震災でも身元不明の遺体がたくさん出たというような事を所長が言っていたので、野木さんはおそらくここから発想を得ていたのだと推測できます。

 

それに絡んで、歯の治療跡では身元の判別に時間がかかるし、個人経営の歯科医院や、紙カルテでデータを保存しているのでデータベース化が難しいし、またそれを管理するのも個人情報なので、どこが管理するとかの問題もあるなど、東北大震災で明らかになった社会問題をもう一度思い返させるようなストーリーでした。

 

そして刑事が発言した”今はなんでもDNA“というのも今の法医学や警察が抱える問題なんだと思います。全国民のDNAなんて取れるわけないのに、警察は競ってDNAを採取したがる、そしてDNAに頼り切りになるという事でしょうか?

死体を判別するのはDNA鑑定だけでは無くいろいろな方法があるが、現実としてDNA判定に頼り切りになっているという事がわかります。

 

 

DNA鑑定をしても、それでも日本では毎年大量の身元不明遺体が出る

 

それは六郎の父親の台詞である、”国の解剖率が上がらないのは死体に金を使う人がいないから、生き返らせることができないから”とも関係していて、解剖率が上がらないのも、身元不明遺体が家族の元に帰れない日本の問題は、この六郎の父親の発言に集約されていると感じます。そしてそれにどう向き合っていくのか?が今回の話でしたね。

 

またストーリー中で、所長の松重豊さんの”死ぬのにいい人も悪い人もない、そして私たちはたまたま生きている、たまたま生きている私たちは死を忌まわしいものにしてはいけないんです”と、遺体の引き取りを拒否している老人に言いますが、これはちょうどバイプレーヤーズなどで共演していた大杉連さんが死亡した時期にも重なり、どうしても大杉連さんに向けた気持ちが混じっているのではないかと想像できます。

 

バイプレーヤーズで共演していた松重豊さんは大杉連さんが搬送された病院まで付き添い、看取っています。

アンナチュラルのこのシーンの撮影は大杉連さんが無くなった前か後かは不明ですが、松重さんと大杉さんは「地獄の警備員」(1992年)で初共演し、北野武監督の「アウトレイジ 最終章」でも共演しています。

大杉さんの死後、ブログで

追い続けた背中、

見失っても、

前に進むのだ、

心の中にいるし。

引用:(松重豊 公式ブログ「修行が足りませぬ」 powered by ココログ: おくる

と語っているように、大杉さんの死をとても悲しんでいる事がわかります。

 

そんな松重さんがこのタイミングでこの発言をしたのにはすごく重みがあります。

誰でも突然死ぬこと、そしてそれは誰が悪いとかではない事。自分たちは今、たまたま、偶然に生きているだけだ!という想いが感じられました。

 

 

 

アンナチュラル8話のストーリーとしては、10体の焼死体がUDIラボに運ばれてくる事からスタートします。焼死体は筋肉の熱硬直で四肢がまるまるので身長が測れないので、骨の長さから身長を推測する事。全身黒焦げで誰が誰だか見分けがつかない事など、今回も他の刑事ドラマなどでは触れない死体の細かい特徴などを教えてくれてとても興味深いですね。

 

10体の遺体の中で1つの遺体は外傷硬膜外血腫つまり殴られた跡があり、ロープで縛られていた跡まであり、殺人の可能性もあるとわかってしまいます。

 

そしてその調査の一環で六郎の父親がUDIラボに来ます。そこでミコトの質問に対して”我々は生きた人間を相手にしている”と明らかに法医学者をバカにしたような発言をし、六郎を解雇させてくださいと発言しますが、六郎は”法医学者も立派な医者です”とそれを拒否します。

 

 

今回は六郎も”帰れない遺体“のために、かなり熱心に奔走し、自分なりの答えを見つけ、逃げていた父親にもちゃんと自分の気持ちを伝え、マスゴミの犬も辞めるという六郎の成長回でもありました。

 

六郎の活躍もあり無事身元不明だった遺体が誰なのか、どうして死んだのかまで、ちゃんと答えにたどり着きます。

今回は正直かなり泣けるストーリーでした。

 

ぜひ見て欲しいです。

 

一方の中堂の方のストーリーは、”会いたいって想いが死者に会わせるなら、俺は想いが足りないんだな”と、ミコトの発言に反応し、殺された恋人の事件の詳細をミコトに話し、遺体の解剖所見にたいする意見をミコトに求めます。そしてどうやって殺されたのかなどをミコトに説明しています。9話の予告では中堂の事件が進む展開があるようだったので、残りの2話は中堂の恋人の死に関わるストーリーが展開されていきそうです。

 

今回は本当に”死は誰にでも突然に起こるもの“という事をとても感じた回でした。そしてその突然訪れた死は、何かが悪いとかではなくただ偶然のように起こっていて、また誰でも帰る場所が無い無縁仏になる可能性があるという事を強く感じました。

 

死についてとても考えさせられる回です。

 

あと2話しかアンナチュラルが無いのがとても残念です。

残りの2話にも期待して視聴していきましょう!

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