ドラマ【アンナチュラル】4話の百合シーンは?過労死は忖度

アンナチュラル

ドラマ【アンナチュラル】4話感想&ネタバレ

今回のテーマは、1件の交通事故から過労死を認定させる為に奔走するという話でした。ミコトの母親が受け持った事件で、事故死の原因によって、バイク修理か、病気の原因を見逃した病院か、時間外労働をさせた工場か、責任の所在が変わってくるという案件でした。

 

ミコト達は遺体を詳しく調べ、死因を少しづつ特定していきます。それと並行して、工場の時間外労働についても明らかになっていきます。

”時間外労働はなかった”という工場長が実は1番時間外労働をしていて、ミコトの母親の目の前で倒れることで、タイムカードを押してから、みんな働いてたという事実が明らかになりますが、このは幸せのちみつケーキの社長は”社員が勝手に忖度した事“と責任を全く取ろうとしません。そして会社とは無関係で押し通せと工場長を脅していたようで、違法労働に関しては工場長も被害者で板挟みだったんですね。

 

そしてミコト達は遺体の原因は”1か月前の事故によって傷ついた椎骨動脈の損傷”だと原因を特定しますが、過労事故死の場合は裁判を起こしても賠償金を勝ち取るのは難しい現実と、裁判によって傷つく家族の事を考えると裁判を起こさない方が良いという被害者の奥様の考えは、過労に声を上げないTHE日本人ですね。

 

諦めかけたミコトとミコトの母親ですが、被害者が1か月前に事故にあったのは何時で、その事故の場所を特定すれば、社長の命令で幸せのロールケーキを運んだことが証明され、過労死亡事故も認定されるとという事がわかり、UDIのメンバーで事故現場の特定を進めていきます。

事故現場を特定する方法はバイクの古傷からマンホールを探すという事になり、全員でマンホールを探します。話とはあまり関係ないですが、このバイク屋がマンホールカードを集めていたのにはびっくりですw

マニアの間で流行っている下水道局が発行しているマンホールカードをドラマで出してくるとわ!!野木先生やりますね。さてはマンホールカードお好きなのかな?

 

そのマンホールカードを見て、どこの自治体のマンホールと事故の傷が一致するかを探し始めます。2000個のマンホールを1個1個探していく作業は時間がかかりすぎて現実的ではないですねw

さらにミコトは被害者の息子のたすくにもマンホール探しを手伝わせます。この真意は、ミコトは工場長にも言っていましたが”あった事を無かった事にする大人の姿を見せられたら、子供は石を投げるしかないですよ”と言う事でしょう。

将来の夢に”自分の父親みたいにはなりたくない”と書くタスクを救いたいというミコトの想いを感じます。

 

さらにミコトは工場長には裁判になった場合の証言を頼んでいます。この言葉を聞いた工場長は、工場に戻り、工場を止めて工場を勝手に休みにします。

 

そこに社長が怒鳴り込んできますが、工場長は社長に”商品に対するプライドはある、でも人を死なせてまでやることなのか?”と社長に言い、工場の仲間と一緒にミコトが行っている事故現場探し(マンホール探し)を手伝いに来ます。

 

多くの人の協力で傷ついたマンホールを探し出して、その近くにあった防犯カメラの映像を確認すると被害者がこけている映像が映っていました。

そこから被害者の事故当日の映像に移ります。

 

社長の命令でしあわせのロールケーキを社長に届けたのに、社長はお礼も言わずにケーキを受取り、

一方被害者は過労で居眠りしながら運転し、そのまま道路でスリップ事故を起こし投げ出されます。

このこける映像にリンクして食べられずに床に落ちるケーキ….

 

こけて天を仰ぐ被害者の視線の先に広がる花火、パーティーをする社長の目の前にも花火、そして父親の帰りを待つ家族の前にも花火。

美しい花火は平等に全員の目の前に現れる。法医学で明らかになる事実は”こうであってほしい”という事じゃないでしょうか?

 

そして”人は皆が罪びとで罪を贖うために働いているから1分でも早く帰る”というイタリアの話をするミコト。日本とは全く違う労働に関する考え方で、これはそんなに一生懸命に命をかけて働く必要はない!という事を言いたいのでしょうか?ミコト自身も働く理由は”生きるため”という話を久部にします。それを聞いて久部は何かを考え、今回のしあわせのロールケーキの過労死事故を記事にし始めます。

久部もマスゴミの犬としてUDIに働いていて、工場長と同じで板挟みの状態ですよね….

 

結局事件は工場の従業員全員が社長を相手取って労働環境の改善と、未払いの残業代の支払いを求める裁判を起こす事になりました。

一人じゃ難しいけど、”みんなで一緒に”ならできてしまう日本人のメンタリティそのままですね。誰も何も言わないから、忖度して残業をして、お金がもらえないけど、裁判も起こさない、なぜならみんなもそうしているから。

 

そして誰かが死んで、工場の人間じゃない他の誰かの力を借りてやっと、”みんなが裁判するからする”というまさに日本の現状そのまますぎて笑います。

海外なら、まさにミコトが言っていたイタリア含む欧米なら、すぐにストでしょう、アメリカならすぐに裁判でしょう。。。

 

このクソみたいな日本の労働環境の中で、日本人はもっと怒っていいし、もっと早く主張して自分の権利を主張することもできるはずなのに。。。

”みんな”という謎の集団心理と”忖度”ってクソみたいなメンタリティーが私は大嫌いです。

 

前回中堂さんが”クソ”と言わないと約束していて今回1回もクソと言わなかったのにはびっくりしましたが、私がクソクソ言ってますね。ごめんなさい。笑

 

今回の過労死の話は、安くて美味しい物や注文したらすぐ家に届くamazonを筆頭とする便利なサービスの裏には残業する人たち、無理して配送する人たちがたくさんいて、それを解剖(法医学)によって切り開くという話でしょう。

 

前回の社会にしみ込んだ女性差別と、それを諦めている女性は実利を取って諦めていましたが、今回の話は弱者である労働者が一致団結して立ち上がっています。

 

野木先生のこのアンナチュラルは1話から緩やかな社会批判が織り込まれていて、みんなうっすら気づいている事を、45分のストーリーの中で嫌味なく表現しています。

ホントにすごい….

 

前回もちょうど「女性だけの街」がツイッターで大荒れしている時期に「女性蔑視」ともとれる内容でしたが、その内容に炎上もせず(視聴率はちょっと落ちましたが)、後味が良いのか悪いのか、見る人の判断にゆだねるような内容で、すごいバランス感覚でした。

 

今回の過労死の事件も同じで、社会で話題になっている過労死や忖度、そして配達といった言葉が出てきますが、やっぱり見る人の判断なんです。

このフィクションを見て、どう思うかはそれぞれの問題で、ただ現代に起きている様々な問題をドラマという形でわかりやすく見せてくれているんだと感じます。

 

毎回、毎回、微妙に現実とリンクする話題で、本当に野木先生の脚本すごすぎて、アンナチュラルが見える金曜日が待ちきれません。

 

 

そして今回はついに中堂さんの過去が少し明らかになりましたね。ミコトは所長に”中堂さんは誰を殺したんですか?”と聞きます。ミコトは中堂が葬儀屋に金を渡して、違法に死体の検案をしている場面を見てしまったので、その理由を所長に聞いています。

所長は”中堂さんが他殺体として運ばれてきた恋人の遺体を何も言わずに解剖した”という事実をミコトに伝えます

3話の法廷のシーンで”人なんてどいつもこいつも、切り開いて皮を剥げばただの肉の塊だ”と言うセリフは、中堂が自分の恋人を解剖した時に自分自身がそう思う事で心を保っていたのではないでしょうか?そして今も。

そう思うことで壊れる自分をギリギリ保っているので、人を寄せ付けず、人にかかわらずにいるのではないでしょうか?

次回もっと詳しく中堂の過去が明らかになるかもしれません!

 

というかUDIの法医学者、2人とも酷い過去がありすぎて衝撃です。次回も楽しみすぎます!

見逃した動画を無料で視聴するには?

注目の「アンナチュラル」ですが、見逃してしまった、またはもう一度見返したいという人もいらっしゃると思います。

そんな時に便利なのが動画配信サービス「paravi」です。

TBSのドラマだったら放送後1週間はHPから無料視聴できるので、いろいろな最新ドラマやタイミングによってアンナチュラルも視聴可能です。

 

最近TBSのドラマは逃げる恥だが役には立つ、コウノドリ、日曜ドラマなどなど話題作品が多数。paraviは加入すればTBSの番組がかなり見えるのでお得ですよね。

 

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アンナチュラルはドラマとしても名作といえるので持っていて損はないBOXだといえます。

 

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